「新NISAが始動」とか「日経平均株価が史上最高値を更新」とか、最近こういったニュースがしきりに報道されているので、投資に関心を持ち始めた人はきっと多いことでしょう。
でも「投資」という言葉を聞いたら、多くの人は次のようなことをイメージするんじゃないでしょうか?
- 失敗した時、資産を失うのが怖い
- イチかバチかのギャンブル
- 儲けられるのは一握りのプロだけ
こんな感じでしょうか。少なくとも私は最近までそう思っていましたし、投資をする気もありませんでした。
ところが、あることをきっかけに私は考えを改め、投資を始めることになったのです。
この記事では、私が投資を始めることになった理由と、投資をしなかった場合に起こり得る未来についてまとめました。投資をする・しないにかかわらず、日本で暮らす全ての人に関係のあることを書きましたので、最後までご覧頂ければ幸いです。
投資を始めたきっかけ 「値上げしました」
「値上げしました」×n回・・・
私たちはこの数年で何度この文言を目にしたでしょう。
人件費が、材料費が、輸送時の燃油代が・・・
真っ当な理由があるとはいえ、食費など生活に必須な費用がぐんぐん上がっていく様子に不安を抱える方も多いことでしょう。長年「価格の優等生」で知られる卵も一時は半グレ状態になりました。
今後日本における物価上昇が1年につき2%くらいだとしたら、30年後には今の約1.8倍!
1000円で買えていたものが1800円払わないと買えない世界になってしまうかもしれないのです。
上昇率はともかく、値上げは時間をかけながらも確実に進行していくことでしょう。
それで、私は思ったわけです。
「このままだと詰むのでは?」と。
というのも私が勤めている会社はいわゆる中小企業で、春闘なんて概念はなく、業績次第で昇給のない年もしばしば。物価は上がっていくのに、収入の上昇率が追い付かないということは、今の生活の何かしらをグレードダウンさせないとまともに貯蓄が出来ないということを意味していました。
蓄財という観点であまり賢い選択ではなかったのですが、会社には思い入れもあったし、何とか会社からの給与以外で財産を増やすことを検討し、投資にいきつくこととなります。
「老後2000万円問題」本当にその金額で足りるのか?
物価上昇率を意識しはじめた時、もう一つの言葉が脳裏をよぎりました。
それが金融庁が2019年6月に発表した「老後2000万円問題」です。
かなりザックリした説明ですが「老後資金、年金とかだけじゃ生活費用全部は補填できないから自分でもお金用意してね」みたいなことですね。
発表された当時、節約しながら生きていけばなんとかなるかなーくらいにしか思っていなかったのですが、先の物価上昇とともに心配な気持ちになってきました。
「この2000万円って物価上昇のこととか考慮された数字なのか?」と思ったんです。
インフレが進めば仮にいま手元に2000万円あったとしても、それは30年後、いま想定している2000万円の価値を持っていないことになります。
金融庁の方々は私なんかより遥かに頭がいいはずなので、織り込み済みの2000万円だと信じたいんですが、結局確証は持てなかったし、それとは別に私の現状の給与が少ない=納めてる年金も少ないから将来的にもらえる年金も普通の人より少ないため、いずれにしても2000万円+α必要だなと考えるようになりました。
投資をしないことは緩やかにマイナスへ向かっている
これまで述べてきた通りの考え方で、銀行のほぼ利子0円みたいな現状、つまり世の中のインフレ率に対応できていないところにお金を預けっぱなしにすることは、ある意味危険なのかもしれないというように考えるようになりました。
現状維持は実質お金が目減りしているという捉え方ですね。(もちろん利上げなど景気動向次第で、バブル期のように銀行にお金を入れておくだけで勝手に増えていく時代の再来もあり得なくはないです。)
投資をするのもリスクだが投資しないこともリスク
そんなわけで、未来に対してやや悲観的な予測を立てた私は、次のように考えを改めました。
投資は資産を失ったときが怖い→投資しなかったら実質的に確実に減る→リスクを許容できる範囲で投資を始めてみる
今持っている資産に対して
- 投資をしない世界は現状維持かマイナス
- 投資をする世界はプラスかマイナス
もちろんどんなプロでも時に読み違えるのが投資の世界ですから、絶対はありません。(100%儲かるとか言っている広告は全部詐欺です。気を付けましょう)
それでも世界が発展への歩みを進める限り、共に成長してきたのが投資の市場です。
それならば後者のプラスになる未来もある投資の世界に足を踏み入れてみよう、という結論になりました。
皆さんが今後お金と向き合い方を考える際、参考になれば幸いです。
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